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神津島の旅!

神津島。東京都内より南へ178km、式根島と三宅島の間にある、伊豆七島の一つ。
周囲約22km、人口約2100人のこじんまりとした島である。
コンビニ無し、ファーストフード無し、信号は島に一つだけというナイナイ尽くしのところだが、その代わりに
真っ青な海、美しい砂浜、本当に静かな街(村?)並み がある。
海の美しさは、伊豆半島の浜辺とは比べ物にならない。
「東京都」にこんな綺麗な海があるのか、と正直驚いた。
本当にいいところだった。唯一の問題は、やっぱり天気だった・・・・・・泣


1日目:2004年8月22日(日)

集合は懐かしの浜松町・竹芝桟橋へ7:20。まぶしいくらいの青空をバックに、広場のマスト前でパチリ。
結構人が多い。学生とファミリーが多かったね。
これが高速ジェット船「セブンアイランド:愛」…。その名の通り全身ピンク。約3時間で神津島へ。
座席は、昔の航空機から払い下げられたような感じのやつ。かなり狭い。

これまた懐かしの通称「貿ビル」(右端)をバックに、同型船「レインボー号」が進む。
普段海側から見ることのない景色だけに、とても新鮮。
レインボーブリッジの下を通過するレインボー号。さらば東京!(いや、神津島も東京都やって…)

伊豆大島に寄港。この辺まではまだ結構青空モード。 神津島の多幸湾に到着。雲が多く涼しい。向こうには剥き出しの岸壁が。でも海は美しいよ。
ここに旅館のお迎え車が待機している。ここから神津港近くの旅館「
又四郎」へ移動。

神津島メインストリート。「アド街」でやったら10秒で終わるな。
この近くに
島唯一の信号有り。
宿で準備した後、天気のいいうちに海水浴へ行くべし。
ここは中心地に近い「
前浜海水浴場」。日曜日やのに海水浴客は50人くらい…。お盆過ぎたしなー

島で唯一のおしゃれな洋食屋(ホンマか?)で昼食。出てきたカレーは人参がでかいが、いたってフツー。 こんな静かな海岸はないわ。一応海の家が1軒ある。海の綺麗さがちょっとわかるでしょ?!

週1ジョギングで引き締まった体を誇示するダンナ。腹筋も割れてきたで!
このわずかな晴れ間で結構焼けたんやな。

海の水は沖縄のように透き通って綺麗でした。10mほど沖に出て潜ると、もうたくさんの魚が底の白砂の上を泳いでいます。
砂の中に透明な粒が混じっているの見えますか?これで砂が美しく見えるんかなー?
奥様曰く「塩の粒なんじゃない?」
…ここは塩田か?

旅館で晩飯。フツーに唐揚げとか出てきて、親戚の家の晩御飯みたいだ。とりあえずビールで乾杯!
余談だけど、
大瓶で500円は安いね。ありがとう、おばちゃん。
夏・海・浜辺とくりゃあ、花火しかないでしょ!
手持ち花火なんて何年ぶりやろか…

これも余談だが、花火を売ってる店探すのに相当苦労する島なのです、ここは。

単純な花火でも自分でやると綺麗で楽しいわ。 日本人の心、線香花火。やっぱり花火にはこれが欠かせない。
このはかなさを愛せるのは日本人くらいやろうなー。

「あー、落ちるー!!」っていう緊張感もまた楽し。 寿命を全うしてポトリと落ちるとき、何か夏の終わりを意識させられちゃうんだよね。

初日はこれにて終了。天気が心配だったが、海に出ている間は時折日が射し、波も穏やかだったし、浜辺も静かだったのでゆっくり寛ぐことができた。
宿の部屋から外を見ていて気づいたが、村が余りに静かなのだ。日曜の午後というのに、聞こえるのは工事現場の音と、風の音のみ。車もほとんど通らないし、何より人の声がほとんど聞こえない。昼間はみんな島から出るのか、と思ったほどだ。
あいにく雲が多く、降るような星空は堪能できなかったが、波の音しか聞こえない夜の浜辺というのもいいもんだ。
花火を終えて宿に帰ろうとすると、大粒の雨が!! やっぱ明日は雨ダイビングか!?

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2日目:2004年8月23日(月)

朝から夕立のような豪雨・強風…
どうも接近する2つの台風が秋雨前線を刺激しているらしい。
島系に行くと何らかの台風の影響を受ける運命にあるのか。
ショップ到着。今回は「アクアメイト・ダイビングクラブ」で。
この雰囲気、懐かしいねー。ちなみにダイビングは2年ぶり。前回はケラマ諸島。

1本目は奥様の体験ダイビングの付き合い兼リフレッシュダイブで、「赤崎」のポイントへ。シャワーのような雨の中、震えながらダイビング。海の中の方が暖かいのです。

以降、詳しくは
ダイビングのページへ。
2本目はダンナのみボートダイブ。港から乗り込む前に、セッティングを行うの図。
やっぱり、
1回は前後逆にBCを付けたりして一人苦笑する。
このころは雨も小康状態。

漁船に乗り込むダイバー達。
どう見てもウニかサザエ漁に出る人達にしか見えんな。でも伊豆方面ではフツーの姿。
さあ、帰りには大漁旗を掲げて帰るべな!
出港だ!!
行きはよいよい、帰りは…日本海の荒波に揉まれるように船は上下し、叩きつける風雨で皮膚が痛い。目を開けていられない。拷問だ!!
でも僕は船酔いしないのでへっちゃらさ!!

ショップに戻って、ログ付け終わってから、「神津島温泉保養センター」に送ってもらい、で冷えた身体を心から温めた。なんせ村営バスは4時半で終わっちゃうため、そういう送迎を結構やってくれるので助かる!
マッサージチェアで寛ぎすぎるダンナの図。
今晩は豪華だ!地元の大き目のサザエ、赤イカ、あしたばの天ぷらなどなど…
恥ずかしがりながらも一緒に写っていただきました。カメラ目線じゃないけど。

ショップの人が「この島でこんなに強い雨が振り続けることはあんまりない」って言うくらい凄い雨と風でした。海水浴や観光など、フツーのアウトドアレジャーは雨が降るとダメだけど、ダイビングは台風接近とかでもない限りそれなりに楽しめる貴重なレジャーなのです。ダイビングしなかったら、早々に温泉に行ってるか部屋で本かテレビを見るしかなかったもんなー。
こんな雨模様でも、神津島の海は驚くほど青く、澄んでいました。青というより、群青色と言ったほうが近いんかな。これはもう伊豆ではなく、サンゴのない沖縄のような感覚に陥ります。もう一度、条件が普通(「良い」なんて贅沢は申しません)の時にもう一度潜りたいと思わせる透明度でした。

この時おばちゃんから、「明日乗る予定の15時のジェット船が、『条件付き出港』になっているので、安全をみるなら9時の定期船に乗ったほうがいい」とご忠告がありました。「条件付き」というのは、要は波や風などの条件がよければ出港するけど、ダメだったらゴメンねっていうノリなわけです。佐川家、またしても足止めを食らうのか?

*2本目に一緒に潜った神津島在住の松井様のHPに、その時の写真が掲載されています。
 そちらも是非見てください!(松井様、ありがとうございます)

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3日目:2004年8月24日(火)

翌朝、雨は止んでいるがどんよりと曇っている。海を見ると昨日より波が高い。
町内放送によると、やっぱりジェット船は条件付出港。
諦めて9時の大型定期船に切り替えるか… 出られないと会社で何言われるかわからんし。
おばちゃん。色々ありがとう。「川崎から」と言うと、「溝の口」って地名がすぐ出てきてびっくり。川崎通らしい。
昨日温泉から帰るのが遅くなり、夕食の時間に10分遅れただけで、心配して旅行会社にまで電話してくれた。

旅館「又四郎」入り口。
看板がなければやっぱ普通の民家だよ。
民宿と旅館の違いって何やったっけ?
「又四郎」前の道。海からいきなり坂道が続くので、住民の方の移動はもっぱら車か原チャリ。チャリンコはほとんど見ません。

港に行って、9時40分発「さるびあ丸」に変更。竹芝埠頭まで8時間の旅である。
ジェット船との差額だけ払えばいいので、特2等(2段ベッド)でも一人200円ちょっと。
今日登るはずだった「天上山」と神津島港をバックに。

さるびあ丸、入港!
少々の波風にはビクともしなさそう。頼もしいねえ。ジェット船の10倍くらい大きいか?
特2等の2段ベッド。
ザコ寝の2等もあるんだが、うるさい学生どもと一緒の部屋もイヤなので、財力(それほどか?)にものを言わせて安眠できる環境を優先。なんせ8時間でっせ。

ベッドの広さは充分。お客も少なかったので静かだった。

さらば神津島!またきっと来るよ。
のんびり風に当たりながら島から離れていくのも悪くない。ジェット船は外に出られないしね。
海の色はこんな感じ。濃い青が島のすぐ近くまで続いているのが驚き。

手前左に見えるは式根島(だったと思う)。
伊豆七島ってそれぞれそんなに距離が離れてないのねと実感。
右手奥にうっすら見える伊豆大島をバックに、昼食のカップヌードルカレーを食す。海の上でラーメンなんてめったにないぜ!
無性に食いたくなるよねえ、たまに。

本を読んだり寝たりしている間に、夕刻の東京港に到着。お台場の景色を見ると、帰ってきたなーと実感する。

なにかとても遠いところから帰ってきたような気がする。確かにこの大都会とは全く正反対のところではあるが。同じ東京都なのに、この海の色の違いはなんや!

汽笛の音を聞きながら、こんな風にゆっくりと動くのもいいもんやねと思う私は、それだけ年を取ったということか。

実質、たった2日間しかいなかったけど、インパクトの大きい場所でした。
こっちに帰ってきてまず思ったのは、「みんなきれいなカッコしてるなー」てこと。島ではスーツ姿の人なんて皆無。そもそも会社なんてあるんかいな? たいていTシャツ・短パンに近いラフな姿の人ばかり。
東京からほんの2、3時間で、あんなに海の綺麗なところがあったのねと意外な思い。確かに、サンゴとか南方系の魚を見るには沖縄のほうがいいけど、泊りがけで伊豆半島とかに行くんだったら、夜便で伊豆諸島に行った方が満足度が高いかもしれない。少々見くびっておりました。反省。
娯楽はほとんどないと言っていいけど、その分自然を満喫でき、リラックスできること請合います。おすすめです。天気さえよければ…